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  • 2014.11.17 Monday
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学研「ジュニア名作シリーズ三銃士」講演会:愛すべき体育会系銃士たち

8月24日、学研「ジュニア名作シリーズ三銃士」の講演会に茨城県阿見町まで行ってきました。
気になってたんだけど、仕事の動きもあり時間的に心配だったんですが、作者ユニット留守keyさん達は元々クラシック音楽・作曲家に関する創作もしていることを知り決断。
趣味合うじゃん、どストライクじゃん!
銃士ヲタ&クラヲタである以上、迷ってる理由なんてないのだ。

●原作に愛も敬意も注ぎ込む

とにかく出発ぎりぎりまで仕事してほとんど駆け込みでしたが、行ってよかった!
展示会は銃士たちと写真が撮れるパネルにたっぷりの原作。
ゆっくり見られなかったけど、田舎町の図書館とは思えない、すごく気合の入った展示です。





客層は年輩の方々中心で、身内とおぼしき方も幾人か。
作画の方が阿見町の出身ということで、郷土出身のクリエイターを盛り上げよう的な雰囲気に満ちて、非常にアットホームでした。

内容は「三銃士とは」「銃士隊ってそもそも何?」という話を軸に、制作秘話といったところを交えながら、という感じです。

「学研」で「子供向け」ですからダルの設定は14〜15歳。
初めてこの本の広告を見たとき「体育会系?」と思ったのですが、制作者サイドも「男子校の、たとえば剣道部とか部活のイメージ」でやろうということにしたそうです。
当たってた、ということだ(笑)

つまり、中高一貫の学校は部活も中学生から高校生まで一緒ですよね。
中学生からしたら高校生はおっさん。
そこに三銃士とよばれるすごい先輩3人がいて、彼らの仲間になっちゃおう、と考える中2ダルの物語だ。
向こう見ずですね、笑えますね(笑)

「すごく強い先輩3人」、つまり三銃士のイメージは、リーダー&職業武人、怪力でカレーライス、ビジュアル担当、だそうです。
アラミス、ビジュアル担当(^o^)
信心深いけど女好き、の現世のアンビバレンツを行き来するって感じだそうです。
ちなみにこの学研アラミスの必殺技(?)は短剣投げなんだけど、こういう飛び道具を見るといつも「終わったら拾うんだろうか」と考えてしまうのであります。
そういえばゲッター2はドリルアタ――ックのあと、実はちゃんと拾っていたなぁ(←余談)

ともかく。
サイン会では本にアラミスの絵を描いてもらったんですが、作画イメージ的にはほとんど最初に浮かんだ状態のままで、手直しは入らないキャラだったそうです。


猊下は非常に悪役顔で、やはり物語上典型的な悪役になっていますが、史実では非常に評価される人物です。
そこを作者の方々はよく理解してくれていて、「フランスのためを思ってやっている」という台詞をなんとかねじ込んだとか。
絶対に入れたい台詞のひとつだったそうです。
素晴らしいです。

ともかく後でお話したところ、この原作の方々は実によく調べ、研究し、作品に対して敬意を持って、かつ「愛がなきゃだめです(後日談)」という姿勢で描いてくださっている。
実にありがたいことです。
素晴らしいです。
愛ですよねー、愛(*^▽^*)
こういう誠意ある方々に描いてもらえるというのは、読者としても銃士ファンとしてもこんなにうれしいことはありません。

とはいえお子さま向けということもあって、ミレディもコンスも死なないハッピーエンド。
ですから「抽出の手法」(後述)もありアトミレの過去もありませんし、ダルコンも多少匂ってはいるようですが、実質ありません。
実に健康的な、青少年の部活です。

コンスは普通にきれいな奥さん。
「原作はもっとオバサンだよねー」と語っておられました。
オバサンといわれたのは初めてではなかろうか(笑)

●抽出あるいはそぎ落としの手法

さて、先の「抽出の手法」ですが、結局この本を作るに当たり、まず悩んだのは「どこを取り上げどこを残すか」ということだったそうです。
そもそも新聞小説ですから、長けりゃそれだけギャラもはいるってことで(気持ちはよくわかる)、つまり無駄に長い(笑)
ですから「子供向け」として必要なものを抽出するのに実に苦労したそうです。

これはすごくよくわかることで、実は私も三銃士をバレエにしたらどうなるか、ということで、自分の目指すラスト、絶対に入れたいエピソードを決めた上で要るもの、要らないものの振り分けをしているんですが、まさに「抽出の手法」です。
これが、すごく面白いのですがね(^o^)
本当に要るもの、要らないものが見えてくると作品そのものがすごく新鮮です。

それはさておき、原作担当さんは一度抽出したものをまた小説に書き起こし、それをもとに作画の方が漫画化したのだそうです。
すごい作業だ。

また講演会は相当に時間が押していたんでしょう、「三銃士はダルタニャン物語のほんの入り口にすぎない」という話で幕を閉じましたが、どうもちらっと見えたパワーポイントではあの時代のユグノーについてもお話をするようだったそうです。
後で聞いたところ、そこまで相当調べられていたそうで、その点も敬服です。

そうなんですよ。
ユグノーVSカトリックって相当に重要で、おそらくこの「三銃士」の話を本当に理解するためには絶対必要な要素だなぁと、とみに最近は思います。

先日フランスに取材に行った際、欧州の記者さんたちと話をしたら、欧州人にとって「ルイ13世=ユグノーを弾圧した王様」というのが通説というかもう常識なのだという話を聞きました。
もちろんルイ13世だけでなく猊下もいらっしゃったし、ユグノー弾圧が結果的にフランス中央集権化の基礎、次の太陽王の時代の基礎になっているので、いい悪いではなく、それが歴史の流れだったわけですが。
ただ大事なのは欧州の方々にとっては「ルイ13世の時代=ユグノー弾圧の時代」というのは暗黙の了解で、おそらく欧州の人が「ルイ13世時代の三銃士」を読むときはその前提が当たり前のように頭の中にあるってことですよね。
だから東宝ミュージカルもああいう作品になったのかと。

そう考えると、ユグノー弾圧もよく知らずに翻訳ものを読んでいる我々日本人が感じる「三銃士」と、フランス人はじめ欧州人が読んでいる「三銃士」は、そもそも初期認識からしてまったく別物なのかも。
またそれも考え併せると、レジスタンス三銃士ってのはまた実に面白い設定だと思うのですが、この話はまた別の機会に。

というわけで、最後話が少しそれましたが、実にいい講演会でした。
この学研三銃士はフランスでも出版が決まっているそうで、これなら現地の諸機関の方々に胸張って推薦できるなぁと思っております。

おまけの留守keyさんたちが本来活動しているクラシック同人誌の表紙。



シューベルト君ですが、すばらしくいい顔です。
いい仲間に愛され囲まれて作曲し、恋して失恋して…といった、しぇーしゅんを謳歌し三十余年の短い人生を駆け抜けた、彼の人生すべてが詰まってるようです。
「のばら」も「冬の旅」も「未完成」もなにもかもが。
いいですこれ、すごく。
(ちなみにシューベルト君の死因の大元は梅毒)

三銃士:レスター版アトスの内海賢二さん、逝く

またひとつ巨星が落ちたか…というニュースです。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130613/ent13061320060011-n1.htm


サリーちゃんのパパとか則巻千兵衛さんとか、まあもうこの方の演じたキャラを挙げたらきりがないのだけど。


個人的に強く印象に残っているのは、レスター版のTV放映時のアトス役なんですよね。
本当にこの吹き替えはインパクトでかかった。


原作「ダル物」を読んで程ない頃に、巡り合わせのようにTVの日曜ロードショーで「三銃士」「四銃士」を2週に渡って放送したんです。
オリバー×内海アトスのインパクトったらなかったわ。


原作を読んで、「三銃士」部分の登場人物の個人的イメージはダル=田舎者丸出しの山猿、アトス=苦悩と女性不信で目つきのおっかない無骨いおっさん、ポルトス=でっかいぷよぷよ、アラミス=怪しく美しいイケメン、だったのです。


だからオリバーアトスを見たときは、本当にイメージそのもののアトスが目の前に現れたと思いましたね。
異論は多々あるでしょうが、私にとってのアトスのビジュアルイメージの原型は、まさにオリバーアトスなのです。


そしてそこに内海さんのあの渋いお声ですよ(濃いけど)。
オリバー×内海=アトス、が完全デフォルトになりました、このTV放送で。


酒飲みアトスがダルの肩を抱えて言うんです。
「グラスを通して世の中を見てみな。人生バラ色に見えるぜ」


こんなセリフがあったと思う。
すごくアトスらしいいいセリフだと思って期待して、このセリフがもう一度聞きたくてDVDを買ったら、このセリフはないんですよね。


つまり内海さんのアドリブか、吹き替え版の脚本家のセンスだったわけです。
字幕は文字数制限があるからどうしてもセリフが簡素になってしまうんですが、今思い出しても、この日曜ロードショーの吹き替えは本当に秀逸でした。
フィンレイ・ポルトスが青野武さんということもあり、そっけない字幕のDVDを見るにつけ、あのイキイキした会話やセリフに、どれだけベテラン声優さんたちのアドリブがちりばめられていたんだろう、とつくづく感服したのでした。


そんなわけで、レスター版は実に想い出深いのです。
もう一度見たいよ、レスター版の日曜ロードショーの吹き替え…。
合掌。


三銃士:アラミスリアル体感と「女がいない」仮面の男

Twitterに流れてくる診断メーカー「今日の三銃士」が妄想メーカー的におもしろい。
毎日夜0時にリセットされるから、日替わりで楽しめるよ。
妄想ネタてんこ盛りだね。



●アラミスは行き着くとこスペイン


パリオペラ座祭りが終わった。
今回の来日公演、日本初演の「天井桟敷の人々」は、雰囲気が人形アラミスのイメージにとっても近いと思ってる、元エトワール氏の振り付け作品。
自分の振り付け作品だし、ひょっとしたら彼も一緒に来日するんじゃないかと思ってたら、やっぱりいた♪
しかも眼鏡付きだ、ひゃっほい♪


彼は身長190超で手足が長いスリムさんだが、身体がバレエダンサー故にしっかり腹筋割れてて実にキレイで、顔は似てないものの、神経質そうで繊細そうでどっか天然なトコなど、総じて雰囲気が非常に人形アラミスっぽい。

その彼の作品は幕前・幕間にダンサーがロビーにお客と絡む、客席もフルに使った斬新な意欲作。
心配そうに会場をうろうろ歩き回ってた。
190超ゆえ人混みの中に紛れてても頭一つ飛び出しててすぐわかる。
バレエの人は背筋はしゃんとしているが、彼の歩き方はす――っっと、しかしふら――っっと感も漂うトコがなんとも天然入った人形アラミス的でツボ。
「人混みを歩く人形アラミス」をリアル体感した気分(*^_^*)


さらに目撃情報によると、最前列の席で、しかし座高がやはり高いゆえに後ろに気を使い、ずるっと座席に身を沈めて滑り落ちるような格好でひっきりなしにメモをとってたとか。
きっと最前列でないと今度はあの長い足を置く場所がないのだ。
もしあの人形アラミス先生が監督でもやろうものなら、きっと舞台がハネるまで心配で心配でたまらないだろうから、今後の修正のために、やはりひっきりなしにメモをとってたに違いない。
もういちいち萌える。


そしてその元エトワール氏は、なんとこのほどスペインの国立バレエカンパニーの芸術監督に就任した。
アラミスの行くところはやはりスペインなのだ。


ちなみにパリオペラ座、来年3月にまた来日公演する予定。
今度は「ドン・キホーテ」と「椿姫」。
デュマ先生の息子の方の作品であるよ。
バレエ&オペラ界では息子の方が有名である。


●女がいないから


さて、世界屈指のクオリティ、パリオペラ座公演をどっぷり堪能し、また次回来日公演が息子の作品となると、「親父はどうした」とやはりいいたくなるし、どうしたってあの「なんちゃって三銃士」の舞台も頭をよぎる。
「伝統にとらわれないのが伝統」なパリオペ、本気でやれば度肝を抜く、ファッショナブルでフランステイスト溢れる銃士ものを作れると思うのだが。


「三銃士がどうよ」なら、では「鉄仮面」「仮面の男」だったらどうだ、と思い妄想してみたが、1分で思いとどまった。


だってそもそもカーテンコールの時に真ん中でお辞儀するヒロインらしいヒロインがいないんだもの。


ってかぶっちゃけルイーズくらいしかいないわけだ。
ではエスコートするのは誰?
ルイ14世か?
太陽王が主演?
オペラ座で太陽王が主演……ベタすぎる。
それこそモリエールでも出したくなる。
モリエール主演のほうがよっぽどパリオペっぽい。
ではフィリップか……ってそれではヅカ。


…なんて考えてたら、回想コンスや妖怪ミレディを無理矢理引っ張りだしたヅカ版「仮面の男」はお話的にも設定的にも至極正当であり、当然だったわけだと今更的に納得。
トンデモに見えるルイーズ&フィリップの顛末も、「ヒロイン不在」のなかで「ヒロイン」を作ろうとするなら、そうなるべくしてなった話だったと、つくづく思う。
男ばっかりのaxleにぴったりハマるのも、全く自然。
いやいや、本当にヅカ版「仮面の男」は惜しいことをした。
これほどヅカにぴったりな原作テーマ、なかったろうに。
野郎ばっかのストーリー、まさにヅカ向けであったよなぁ。


まあもちろん、イマドキのバレエだって男性主役は実に多いし、カテコの真ん中に女性がいなきゃいけない、なんてことはない。
フィリップと太陽王二役で主演ってのもありかもだけどね。


三銃士:「三個火槍手」とヨタ話

●火槍と劍客


「三個火槍手」。
中国語(簡体)で「三銃士」をこう言うらしい。
火槍ってマスケット銃のことなんだろうけど、わかるようで全然別物のような気もするw


ところが繁体(台湾や香港・広東系の中国語)では「三劍客」だそうで、一体どう違うんでしょうね。
こっちのほうがピンとくる感じはするんだけど。
だれか詳しい方教えてください。
自分は中国語は全然ダメです。


●アプリで読める「三銃士」


本はやっぱり紙がいいよね、といいつつ、ふと思い立ってフランス語の原書のアプリを探したら、やっぱりあったよ。
「三銃士」「二十年後」「ブラジュロンヌ」と、3つ揃って。
しかもルロワの挿絵付き。


もちろん本はやっぱり紙がいい。
でも手軽に原書が手に入るというのもやはり捨てがたいのである。
スキャンといういい加減な代物でも、でもちゃんと本のようにめくれて読めるのだから問題ない。
てか無料だしー。
というわけでしばらく30分くらい電車に乗る日々が続くので、ちょっと読んでみようかと思ったり。


ちなみに朗読系のアプリの中にも「三銃士」があったのでダウンロードした。
ついでに「星の王子さま」も(笑)
まあ「星の王子」はジェラール・フィリップの朗読に敵うものはないと思うが。


●ポルちゃん化しても本質は変わらず


先日余りにショックだったポルちゃん化したバレエダンサーさん、日本でバレエダンサーとしての最後の公演を無事終えた。
いろいろ衝撃ではあったものの、ポルちゃん化したって、やはり中身は昔のままだ。
いや、むしろ歳を重ねたからこそ、いっそう濃い。
「人」が踊ってこそのバレエ、時の流れは時にとても残酷だが、これもまた生身の人間による舞台だからこそであるよ。


●ダルだと思ったらアトスだったかも


別日、某日本のバレエ団で絶賛売り出し中の4人の男性ダンサーによるトークイベントに行ってきた。
このバレエ団で「三銃士」やるならダルは彼か彼か彼だろう…って思ってた子が3人出てたのだが、そのうち1人の子が実はダルではなく、アトスだったかと思った次第。


いやそのアトス君、身体はがっちり体育会系で、王子を踊ってる割には今ひとつ垢抜けない子ではあるんだが、ここ数年キャリアを重ね経験を積んだせいか、人間的にすごく成長しており、想像以上にきちんと喋り、中身がとにかく一番しっかりしている。
不器用そうだが生真面目なしっかり者だった。


ちなみに残りの1人はアラミス。
前からアラミスだったらキミだと思っていたが、話を聞いていてもアラミス。
オンナノコ絡みのネタもやはりたくさん持っていそうだというのも話の端からバレバレで、やっぱり彼はアラミスだった(笑)


残り2人のダルのうち、1人がまたこれが意外と実はナチュラルな癒し系キャラ。
ポルトスか、ちっちゃいけど。
ポルトスも行けるのか、キミは。
ポルトスはどでかい男でもいいけど、彼は一種ワイルドカードみたいなところがあるので、「癒し系」を取るか「大男系」を取るか、はたまた「お洒落さん」を取るかで、風貌も体格も違ってくるし、多分そのあたりの解釈次第で舞台も映画も、きっと幅や個性が出てくるのだ。


とにかく、そんなことをぼーっと考えていたら4人揃ったぞー!ってなもんで、イベントの間、また別方向でも妄想しながらニヤニヤしていたのである。
まったく、一粒で二度どころか、三度くらい楽しい。


三銃士:パ・ド・ドゥはアラミスの軌跡(笑)

「新国のアラミス」と勝手に思っている新国立劇場バレエ団のご贔屓ダンサー、アツジー君は英国で修行した、身長186cmのイケメン君であります。


でね、先日雑誌のインタビューで彼がバレエに本格的に取り組むきっかけが「パ・ド・ドゥのレッスンだった」とあったのだよ。
本人曰く「女性がいかにキレイに見えるかを工夫するのが楽しい」って何――!(悶絶ジタバタ)
やっぱりアラミスじゃん!


以前 こちら で「アラミスなら何をおいてもまず、女性のサポートが上手いパートナーを目指すだろう」と書いたけど、いやもう、まさにまさに!
現実にいたか! こんなこと言う日本人男性ダンサーが!


女性ダンサーに気を配れる男性ダンサーってのは、これは愛されないはずない。
しかもアツジー君は日本男性ダンサーにありがちな、お尻から腿がスピードスケートの選手のようにむっちりした感じもなくすらっとキレイで、見てくれが抜群によろしい。
実力も十分にあるし、彼が日本でデビューして以来、人気が出るに違いないとずっと注目してたのだ。


そして実際アツジー君は着々とステップアップして主役を踊るまでになっていたところ、今年初め、あの世界のプリマ、吉田都様の公演のお相手としてキエフバレエにゲスト出演し王子を踊り切ったのである。


いきなり超大御所相手に大舞台!
そうか、いきなりシュヴルーズ夫人だったか!?(大混線)
いや、都さんならもう王妃クラスだ!
いきなり王妃のお相手だったか!?


ともかくアツジー君、王妃様と踊った公演が素晴らしかったこともあったのだろう。
先日はある姐御様(あ、むしろこの姐御のほうがシュヴルーズ!)のガラ公演にゲスト出演して大トリを踊った。
そして3月にはやはり有名なお姉様(位置的には王妃、シュヴルーズに次ぐくらいの名のあるご婦人)のお相手もつかまつる予定なのだ。
絶賛レンタル中、ひっぱりだこである。
ご婦人の夜会や舞踏会のお相手にと、日夜ご指名がかかりまくるアラミスのようだわww


そうかつまり、たまたま王妃絡みのお勤めのチャンスが回ってきたところ、シュヴルーズさんの目に留まった、という感じか〜!(双方向混戦)
実力者と踊ることでキャリアを積んでステップアップする。
ご婦人方に可愛がられて、より美貌・容姿とエスプリに磨きをかけ、情報を収集する。
むー、なんというアラミスの軌跡。


でも「三銃士」の3人のなかでアラミスの役割を考えた場合、やっぱりこの情報網や人脈の広さがアラミスでしょう。
女性中心情報収集のエキスパート。
アトスはアラミスと出会った頃はすでに女性不信だろうし、(あくまでも)カバ的イメージでは、アトスは女性受けする容貌じゃないと思ってる。
てか女性不信で人生の辛酸なめてどツボってるアトスなんて、絶対おっかないから、顔が。
ポルトスは情報収集向き…とはちょっと違う。


ついでに言えば、アトスとアラミス、二人共頭がいいけど、その「知」の種類が違うってのか。
アトスは貴族のたしなみ・教養としての「知」。
アラミスは生き抜くためのより実用的な「知恵」。


多次元混線妄想でした。
でも、ほんとにアツジー君が踊るアラミスってのをマジで見てみたいもんである。
新国は本当にいま、個性的でしっかり踊って演技もできるいい男の子たちがてんこ盛りなうえ、妖しいミレディをちゃんと踊れそうなお姉様もたくさんいるし(←これ実は大事)。
BBCがきっかけで、またバレエ界にも「三銃士」の波が来てくれないものかねぇ。
ヘンテコな牧版はもういいから(ってかヘンテコなまま振付家が亡くなられたので著作権が発動し、簡単に改変できない)、日本未公開のニクソン版など、やってくれないものか。
新国は英国とのつながり強いし。


っつーか、ニクソン版の本家、英国ノーザンバレエがBBCのTV放送を機に再演してくれればいいじゃん、ってことだ。
そうじゃん。
それがいい。


三銃士:BBCアラミス探してみた

るい隊長のブログ にBBC制作版「三銃士」のキャストが出てたんだが、やっぱりカバ的に早速調べるのはアラミス役の方である。
ええ、ここはアラミス中心ブログですから。


Santiago Cabrera
http://fotosdechilenos.blogspot.jp/2013/02/fotos-de-santiago-cabrera.html


結構なイケメンさん…というか、アラミスを演る人はイケメンで当然なんだが、ここで期待できるのは、いかにもアングロサクソン系の役者さんがたくさんいるなかにおいて、彼はラテン系で、「抜け目の無い」という紹介をしているってことだ。


写真を見る限り、ダルがやっぱりヤンキーで生意気そうなガキ坊主系なので、アラミスの立ち位置としては「ダルとほぼタメ」よりは「おっ三銃士」寄りか…と想像するが。
そう言っちゃうと「またかよ」って感じもするけど。

ただ「三銃士」だけでなく、その後の「鉄仮面」の続編まで視野に入れれば、アラミスはただのイケメンでは終わらないし、「抜け目の無い」という設定はそこでこそ生きてくるもんだと思っている。
アラミスの魅力って、やっぱり「ダル物」全巻通してこそだよなー。
どこまでやるんだろうね、BBC。

とはいえ。
期待しすぎて飛行船みたいにダメダメペラペラスッカスカだと残念(というか腹が立つ)ゆえ、とりあえず静かに様子を見るのであります。


いや、英国は伝統的にTVドラマも演劇要素が強いし、それゆえバレエも舞台も英国産のは素晴らしいんだけどね。
「英国」がうまく働いて、ジェレミー・ブレッドの「ホームズ」レベルの作品になるならいい感じかもしれないけど………どうなんでしょうね。


三銃士:銃士たちの時代背景

ヴァンヌ妄想から派生して、いまユグノー関連書物をいろいろ漁ってます。
血みどろ。
300年前のカタリ派戦争と全然変わらんどころか、知恵と技術が進歩している分、一層悲惨かもしれない。
やっぱわかってたけど、この手のはかなり滅入るなー。
結局また宗教戦争に戻ってくるんだなぁ(ひとり言)。
本当に教会の華麗な芸術品や装飾、建築の裏には、おびただしい血と肉塊と肉片と人肉を焼く匂いがこびりついている。
まあこうした歴史は日本はもちろん、世界中にあるわけなんだけど。


とはいえ、実際欧州史的には「17世紀はカトリックVSプロテスタントの世紀」と言われているわけで、そうなると「三銃士」もとい「ダル物」の時代背景的にも、本来もっと突っ込まねばならなかったんだよな、この部分は。
ごめんなさい。
気づかせてくれてありがとう、アラミス様。
うーん、妄想は最強のエンジンだね。


ともかく。
いろいろ漁っていると、日本の世界史の教科書で言う「ナントの勅令とはプロテスタントの信仰を認めるものなり」ってのは大間違い…とはいわずとも、大誤解であるとか、ルイ13世自身がリシュリューを宰相とする前に、王の意志でベアルン(!)のユグノーの拠点を攻撃してたりとか、結構衝撃の事実がいっぱい出てくるわけです。


フランスのユグノー弾圧度合いは、ルイ13世<ルイ13世+リシュリュー<ルイ14世と、どんどん凄まじくなっていくわけで、ルイ14世時代にいたっては「およそ当時の人智を持ってして考えられる限りの残虐を尽くしたといっても過言ではない」とあるほどです。
華麗なバレエ王の裏にある、血みどろの残虐の歴史…。


念の為に言っておくと、当時のカトリックにとって、カトリック以外はプロテスタントだろうがなんだろうがすべて「邪教」です。
300年前から変わらない。
田舎や地方はともかく、国王のお膝元のパリで「邪教と共存する」なんてのは、断じてあってはならんのです。
だから「邪教」の連中を排除することはまったくもって、彼らにとっては正義。
例えはホントに、非常に悪いのですが、でも敢えてとてもわかりやすく言うなら、台所を駆けずり回るG…を潰すようなものです。
G…を潰すのに罪悪感は感じないでしょう、普通。
「ごめんっ!」と仮に万一思っても、躊躇せずすっぱ――ん!!とぶっ叩くでしょう。
そして、このやろう、もう二度と出てくるなコンチクソー、根絶やしにしてやる!!!と思うでしょう。
それと同じです。


話し逸れました。
ともかくユグノーは移動の自由も禁じられていたから(それで狙って攻撃されるんだから堪らない)、カトリックに改宗しなければ死か、死より厳しいガレー船送りが待っている。
でもただそこは、やはりしぶといフランス人故に、それでも亡命する者もいたし、挙兵する者もいたし、表向きだけ改宗して、でも罪の意識に苛まされながら「神を裏切りつつ生きる」者もいたわけです。
当時の倫理観で、自分の神様に嘘をつきながら生きるってのは、これは本当に痛々しい、絶望的な人生ですよ。


で、亡命者は大体ドイツかオランダに逃げたわけです。
ユグノーのほとんどは商人・職人・金融家といったブルジョワゆえに、リアル財産や知的財産・技術が思いっ切り流出したわけですね。
オランダはそれでますます力を付けてったわけですが、結果的にルイ14世はユグノーを弾圧することで敵を育てていたことにもなるわけです。
で、ダルはそのオランダとの戦で死ぬわけだ。
うーむ。


以前ニースで「自分の祖先はフランスのユグノーで、弾圧時代にドイツに亡命したんだ」という、ドイツ人に会ったことがあるのですが、今まざまざと、リアルに感じられますよ、その言葉が。
いやいや、いまあの帝劇ミュージカル見たら、別のものも見えるかもしれない。


で、アラミス妄想ですか?
ええとねー、アラミスはマザコンなんですよ。
これはガチ。
繊細な感じやすい、デリケートでロマンチックなところはママさんから、抜け目のなさや回転の早い頭脳はパパさんからいただいたんだな。
で、アラミスは女の子のようにカワイイ、キレイな子供で、しかも利発で、ママさんはそんなルネ坊が大好きだったんだよね、うん(含笑)


三銃士:フランス語も英語も銃士から教わった(笑)

新年あけましておめでとうございます(遅ればせながら)。
今年もカバ的にまいります。


正月は年末から実家に帰っていたんですが。
帰る前の30日、ひたすら物を捨てまくって掃除してたら、とてつもなく懐かしいものが出てきたので晒す(笑)


「三銃士」の簡易版語学テキストだ、どうよ(笑)

    


左はアシェットのフランス語。
右がレスター版映画をもとにした、ペンギンリーダーズの英語版「三銃士」のテキスト。
いやいやいやいや、懐かしいなぁ〜〜!!


学生時代、フランス語を勉強し始めたとき、「とにかく簡単な本を1冊読んで、何度も読み返せ」みたいなことを教授に言われて選んだのが「三銃士」だったんだねぇ(笑)
確かちょうどそう言われた矢先に開かれた特別講座の時、行商に来てた欧明社の中古放出セールかなんかでGETしたんだったと思う。


フランス語は好きだし、何より自分でやりたくて始めたものだから、勉強は全然苦にならなかったんだけど、英語はもう中学の頃から大大大大……(∞)……嫌いで、今でも変わらず嫌いで、でも社会人になってからツールと割り切ることでようやく自分を納得させたんだが。


ともかくツールをツールたるものにするにはどうすんべぇ…(溜息)と、立ち寄った八重洲ブックセンターの洋書セールのコーナーに、燦然と輝いていたのがこの、レスター版のテキストだったのですな。
いやあもう、運命の出会い的に、目に飛び込んできた。
銃士の神様のお導きだと、あの時は思いました。


結局フランス語同様、このレスター版簡易テキストを何回も読んで、当時はVTRの副音声を聞いて「ふむふむ」とか、その気になってたのだね。
レスター版はそういう意味では、本当にいろいろお世話になりました。
ってか、なってます、今でもいろいろ。
先生なんですよ、英語の。
てか、レスター版がなければ、テキストにも出会わなかったかも…と思うと結構空恐ろしい。


まあそんなわけで、フランス語も英語も銃士から教わったんですねぇ。
「好き=続けられる」が上達の道(上達してないけど)。
煩悩は強し。


そして煩悩に妄想が加わって、疾走し暴走する今であります。
まとまってませんが、そんなわけで、今年もよろしくお願いします。


三銃士:ダビ三映画放送にもう一味! ゲッターと三銃士

久々。
明日11月11日(ポッキーの日らしい)、日曜洋画劇場「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」(21:00〜)の前に、やっぱり言っておかねばならないことがある。
そして見て、ニヤリとしていただきたい(笑)


つまり映画監督が「宇宙戦艦ヤマト」にインスパイアされて作ったというこの作品にはもうひとつ、日本のアニメがこっそり、一部隠れているんだな。


それは「ゲッターロボ」だ。
間違いない。
もちろんそんなコメントはないけど、でもゲッターヲタの、ゲッター線に頭が汚染された自分が言うのだから間違いない。


初めて見た時もう瞬間「ゲッターだ!!!Σ(゚∀゚ノ)ノキャー」だったんだよ!
しかもメカの方だ。
人ではなく、思いっ切り、ロボットの方のゲッターだ。


ゲッターなシーンは最初の三銃士登場シーン。


水中から現れ、背中から斧抜いてぶん投げるアトスは、まんまゲッター1の「ゲッタぁぁぁぁーーーートマホゥゥゥゥックッ!!」!
石川“竜馬”英郎の雄叫びまで聞こえてきそう! 熱いぜ!


鎖をぶんぶん振り回すポルトスは、もうまんま、長い腕を振り回して敵をぶん投げるゲッター3の必殺技「大雪山おろしぃぃぃぃっ!!!」だ!!


一応動画探してみたけど、ゲッターの技の詰め合わせって、ありそうでないのね。
多分米国への輸出事情から考えて、映画の元ネタになったのは「チェンジ! 真・ゲッターロボ 〜世界最後の日〜」もとい真ゲだから、一応このあたりの名場面から覗いてくだされ。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7252893


大雪山おろしは02:30くらい。
ゲッター1のトマホークは04:00あたり。
「なんでアトスが斧なの??」って理由も、「ゲッターだからだよ」でちゃんと説明がつくよ。


でもってアラミス登場の空中ダイブシーンは、多分ゲッター2の、成層圏から地球への急降下シーンでしょう。
真ゲ屈指の神シーン、「ゲッター2のスピードに賭けるぅぅぅぅぅぅっっ!!!!」だ!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7253085

もうひとつ、ゲッター2の空中降下から地底降下の名シーン(合体付)も考えられるか。
02:45あたりから。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7253498


音速の騎士、ゲッター2!
ピンク隼人カコエエ¥(//∇//)¥
ってのはともかく、こういう小ネタ、ちょっと片隅において見てみてくださいな。


それにしてもね、やっぱりゲッターは三銃士だと思いましたよ。
ゲッターアトス、ゲッターアラミス、ゲッターポルトスなんだ。


早乙女基地が浅間山にあるように、銃士隊長トレヴィル基地はピレネーの山中にあり、ゲットマシンのアトス号、アラミス号、ポルトス号が出動し、合体してゲッター・ムスケテールになるのだ。
3つの心がひとつになれ〜ばぁ〜♪なのだ!
ケッターポルトス、ゲッターアラミス、ゲッターポルトスなのだ!
カッコイイ〜〜!!

で、中身(笑)の方も、アトスはものによっては竜馬、隼人は総じて思いっ切りアラミスで、ムサシ&ベンケイはポルトスだ。
特にアラミスと隼人は切ないくらい共通点が多すぎる。

とにかく石川賢原作の「ゲッターロボ・サーガ」を通して読むとねもうね、隼人って本当にアラミスなんだよな。
「永遠にさようなら」なところまでおんなじで…・゚・(つД`)・゚・


ちなみにダルはマジンガーなのだ。
オーシュの町の、4頭のライオンに囲まれた噴水がぐごごごごごごとっと割れて、マジンガー・ダルタニャンが現れるのだ。


そう、敵対するのはメカ親衛隊!
そして真の敵、バッキン率いる大英帝国金獅子メカ軍団が攻めて来るのだ。
立ち向かえ! マジンガー・ダルタニャン!
ゲッターアトス、ゲッターアラミス、ゲッターポルトス!
フランスの平和は君たちの手にかかっている!


三銃士:「心意気」と「勇気だけだ」

「009」の秋田版コミックス4巻、ミュートスサイボーグ編。
009vsアポロンのシーン。
あれこれと自分の能力を並べ連ねて、いかに自分が優れているかを自慢するアポロンが、「試作品」である009に「で、お前の能力は? まさか加速装置だけじゃあるまい」と聞く。
009は「あとは…勇気だけだ!」と応える。


まあ、このシーンに子供心ながらグッと熱い思いを感じたわけだが。


この「勇気だけだ!」が、なんか「これぞガスコンの心意気!」(ダンダン!←足踏み鳴らし音)ってのとすごく通じるものがあるなぁと、ふと思ったんだよね。
いや、先の大震災で被害を被った石ノ森萬画館の修復が着々と進んでいて、11月頃には復活できそうだというニュースを見てたら、なんとなく思いが巡ったのですが。


ともかく、前にも書いたけどガスコーニュ名物はほんとにアルマニャックとフォワグラとダルくらいしかない。
あとは手垢の付いていない、素朴な田舎の風景。


今でさえコレなんだから、ダルの時代なんてどれほど田舎だったのか。
ガスコンの銃士はほんとにある意味「心意気」で立身出世を果たすしかなかったんだなぁと、改めて思ったのです。


でもって、「勇気だけだ」にしても「心意気」にしても、そんな実態のない、でもハートの熱くなるメンタリティが、きっと日本人の琴線に触れるんだろうな。


それにしてもガスコーニュって、ひょっとしたらダルの時代とそう変わってないんじゃないかとさえ、思ったりもします。


あ、「心意気」のシラノで思い出したけど。
バレエの「シラノ」ってあるのだよね。
http://www.brb.org.uk/masque/index.htm?act=production&urn=6713


しかも!
日本の新国立劇場バレエ団で芸術監督やってるビントレーさんの作品だよ。
これは日本で上演される可能性、ないとはいえないし、ないかもだけど、あっても全然おかしくないし、パリオペ「三銃士」の再演より、よっぽど現実性はある感じだ。
本家バーミンガム・ロイヤル・バレエのサイトを見たら、シラノ&銃士隊の「心意気」の群舞もあるようだし、これは見てみたいなぁ!
ビントレー作品だし、絶対かっこいいよ!
…って、そんなつもりなかったけど、終わってみたらバレエ話でした、スマソ。


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