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  • 2014.11.17 Monday
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レジスタンス三銃士:読了はした

年越すのが嫌なので年内に上げておきます、「レジスタンス三銃士」、読了。
以下、超念のためネタバレ。


 




●正直、この手のはキツイ

かなり参りました。
スプラッタ描写なんか、TVや映画だったら目をそらし耳をふさげばいいけど、小説は字面を追っていかなきゃならない。
イマジネーションと直結してダイレクトに感覚が伝わってくるからホントにキツイ。
読み飛ばすと何が何だかわからなくなるから追わなきゃならないし、追えば地獄。
とにかく中途描写が文字通り私にとっても拷問で、もう泣きそう。

でもって小説自体が実は完結してなかった、というのがもっと泣きそう。
第一部の終わりであって、「1人になったダル」と「三銃士のその後」はどうなるよ、というのが続編であるって、なんだそりゃ。
ともかく描写の惨たらしさに、一度本気で挫折しかかりました。

しかもこういうことって実際にやられていたんだろうなと普通に思えるからもっと嫌。
ポーランドのアウシュビッツとかベルリン郊外の強制収容所へ向かう駅舎跡とか行ったけど、でもそこはやはり「展示」で「跡」。
もちろん言葉を失うやるせなさ、虚しさ、愚かさは十分すぎるほど伝わってくるんだけど、こういう小説の筆で「その中身」を「緻密に」描かれるとたまらない。

やだ、こういう狂気。

ホントに生々しすぎて、これはビジュアル化不可能なんじゃないかと思うし、そういう意味では小説ならではの作品とも言える。
小説、言葉の持つ力とイマジネーションに「これでもか!」と訴える文章の力、「小説のすごさ」というものを改めて、まざまざと思い知った次第でもあります。
…それにしても本自体は誤字脱字校正ミスが多くて、そっちも気になったけど(^_^;)

さらに翻訳シリーズとしては「未完」。
いや、ひとまず「第一部」としては完結しているんだろうけど、どうしたって続きがあるし、実際にフランス語版では続きも刊行されているが、日本語はないのかな。
「で、三銃士はどうなったんよー!」と気になってしょうがないんだけど、これって翻訳した人も相当に体力気力を使い果たすだろうなぁと思ったり。
フランス語の本は中古で買えそうなんだけど、この調子で第2部の方もスプラッタてんこ盛りで描かれているとしたら、翻訳しながら読むと間違いなく挫折する。
そう思うと、入手も躊躇します。

●「ポルトスは鎹(かすがい)」

でも登場人物、「三銃士」的にはやはり非常に「面白い」のですよ。

まず言えるのは「ポルトスは鎹(かすがい)」。
この男あっての「三銃士」だよな、とやはり思うわけです。
レジ三ポルトスのアトス大好きっぷり、仲間大好きっぷり、いい奴っぷりときたら。
やはりポルトスってのはこういう愛すべきポジションになるわけなんですね。

またアラミス的には前にも書きましたが、アラミスポジションのダヴィッド(天使のような愛くるしいイケメンで絶倫)が一番最後に加わったメンツですから、一種「三銃士ができるまで」的な妄想もできる余地があるわけです。
そして実際にそれがそれなりにツボ。
アトスへの不信感や、仲間に心を開いていきつつ、でもその後どうなる…?と匂わせられる経緯なんかは相当に面白いですし脳内補完、多次元妄想にも浸れて結構楽しいです。
これだけで丼飯何杯もイケそう。

というか、私はこのレジ三アラミスはかなり好きですね。
この時代設定に特別な意味をなす人種設定部分を差し引いても、やはりなんだか非常に異質で、別空間で生きているような感じが非常によろしい。
ダーク・フェアリーの羽は途中でもがれてしまったが、一種「覚醒」シーンはカラマーゾフのアリョーシャのそれを思い出させるものがあり、この男もまた「黒き聖人であり戦士か」と思わせられる。

また作者が「三銃士」はおろか「ダルタニャン物語」をどれだけ読んでいたかもよくわかります。
「二十年後」とか「ブラジュロンヌ」を思わせる部分もしっかりと出てくる。

便宜上ダルは次第にダルになっていった。
コンスが生意気すぎて可愛げがなくて、ダビ三のコンスみたいでしたけど。
ミレディがまた壮絶です。
通行書が………ってのも背筋寒い。

ともかく、久々にしんどくも、しかし「面白い」小説ではありました。
全然まとまってないけど、ちょっとここで打ち止めにします。
とにかく疲れたので、「面白い」けど(こればっかり)。

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  • 2014.11.17 Monday
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