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  • 2014.11.17 Monday
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スペースダンディ:せっかくだから全話振り返ってみる その1

そんなわけで(どういうわけで)、全26話の中でも特に気になったストーリーなんか、ずるずる書いてみる。
…と思って書き始めたらほぼそれなりにポイントがあって全部になりそうだったので、せっかくなので1シーズンの最初からやってみる。

ただ、このダンディは「要所だけ押さえて」という形でいろいろなクリエイターに発注して作った1話完結で、ストーリーによってテイストも作画も全然違う。
だから「自分はコレが好き」と楽しむアニメであって、人によっていいものが自分にとってはダメだったりすることが、当然あるってことはご了承ください。
(自分的好き度☆1〜4)

●14話「オンリーワンになれないじゃんよ」(☆4)

シーズン2の1話はリアルタイムに最初に見た話なのでまず、語っておきます。

宇宙ひもが実に天の啓示。
平行世界、つまりパラレルワールドにいるダンディもミャウもQTも全てダンディでミャウでありQTである。
これを13話やったあとの、シーズン2の1話に持ってくるところがすごい。

ってか、そうだ、そうなのだ。
パラレル妄想好きな自分にとって、これ以上の啓示はない。
銃士が大学生してたりふんどししめてたりしても、これは平行宇宙の世界で、どれもそれぞれの世界の銃士なのだ。
自分の頭の中には宇宙ひもが詰まっているのだ。
てか混線してるんだな(笑)
宇宙ひも万歳!

それはともかく。

いろんなダンディ、ミャウ、QTのデザインはもちろん、キャラを全てそれぞれのキャストが演じきったというのが実にお見事。
個人的にはトラック野郎ダンディの世界がかなりツボ。
女ミャウ(オカマミャウ?)は最初見たときは「はぁ?」だったが、何回もリピートするとすごくクセになる(笑)
なんだか可愛く思えてきてヤヴァイw…が、どうや当時のオカズ(笑)のリン・ミンメイがモデルのようだ。
実はなんか……やってるよなぁ、まったく……。

ともかく。
タマネギ頭の優秀ダンディの世界は妙にSFっぽくて楽しそうだ。
欝ダンディはかなりコワイ。

あと大事なことだが、宇宙転職マガジンまで渡して転職を勧めるスカーレットさんは優しい。
いい人過ぎる。
普通放置だよね、どうでもいいやつなんて。


というわけで、以下シーズン1の1話から。

●1話「流れ流されて生きるじゃんよ」(☆4)

シーズン2の1話を見て「なにぃ!?」と思い、ひっくり返した録画の1番目。
ここから時間の許す限り一気見。
そして全然飽きなかった。
すごい。

さりげに宇宙崩壊大爆発で終わり「THE END」の文字。
そしてしれっと「さぁ〜て、来週のスペースダンディは…」と始まる厚顔無恥(笑)な予告。

「これでいいのだ」というスタッフの声が聞こえてきそうである。
一人大爆笑。
いやぁ、「これでいいのだ」を素でやってしまう赤塚はやっぱり天才バカだよなぁ、と思いながら、実にツボを刺激される充実感。
だがダンディは天才ではなく、ただのバカだ。
宇宙スケールのバカだ。

●2話「幻の宇宙ラーメンを探すじゃんよ」(☆3.5)

今にして思えばこの前の回の予告がすでに「サザエさん」だった。
ゲストはあの故・永井さんだ。
渋い。
渋すぎる。
しかも役は元宇宙人ヤンキーだ。
暴走族でタケノコだ。
そしてラーメン二郎だ。
観光支援だ、ありがとう(え?)

この回スカーレットが初登場。
やけに足のアップが生々しくリアルなのは最終回を見て納得。
美人で強い。
そしてダンディが戸惑った踊り喰いラーメンも平気で食べている。
実にかっこいいお姉さまである。
ホレる。

●3話「騙し騙されることもあるじゃんよ」(☆1)

ダンディの宇宙船、アロハオエ号にはリトルアロハという小型船が搭載され、さらにそれはハワヤンキーというロボットになるという、お披露目回。
ミャウが最後おっぱい星人に喰われてしまうのはともかく、それをすっかり失念しているようなダンディはやはり、これもありといわれればそうなのかもだし、次週は復活しているんだろうが、でもなんか後味悪く、これだけは笑えなかった。

●4話「死んでも死にきれないときもあるじゃんよ」(☆4)

いわゆるゾンビ回。
Aパートで登場人物全員がゾンビになってしまうという展開後、Bパートではゾンビライフが語られるって、ありかいwww
呆気にとられて度肝抜かれた。
Bパートでは本当に「あー…」「うー…」としか言っていない。
そのぶんナレーターの矢島正明御大がひたすらしゃべるのだが、矢島さんは「ダンディ」の理性だなぁと思った次第。
「俺たちは腐っているんじゃない、発酵しているんだ!」は名言だ。

●5話「旅は道連れ宇宙は情けじゃんよ」(☆2)

大馬鹿騒ぎでやってきていきなりホロリ系のストーリー。
娘っ子のじいさんを捜して旅をし、最後は「大人になったら(ダンディに)会いに行く」と別れる話。
面食らったし、まぁいい話ではあるが、まぁいい話だね。

娘っ子はその後ふつうに成長して恋してダンディのことは思い出になっていくんだな、とふつうに思った。
ちなみに自分は目玉焼きは醤油派である。

●6話「パンツとチョッキの戦争じゃんよ」(☆5)

早々とダンディがズボン剥がれて、以下延々パンイチの回。
そしてパンイチでサーフィンまでやってしまう。
かっこいい!
しかもボードに猫まで乗っけている。
萌える。

そうなのだ。
リーゼントのヤンキーにサーフィンはお約束だ!
ブラボーだ。

しかも音楽が山下達郎風で、世代的に思いっきり刺激される。
もう倒れそうだ。

しかもこのサーフィンの動画は一人のアニメーターが一人で仕上げたという。
めちゃくちゃハイクオリティ。
なんとよく動くことか!
痺れるぜ!
卒倒しそうだ。

30分番組のラスト5分のためにどれだけ時間かけたんだ。
これが一話完結委託制作の効果だとすれば、もう賞賛するしかない。
何度リピートしたかわからない。

●7話「宇宙レースはデンジャラスじゃんよ」(☆3)

レース展開はまるでチキチキマシーン。
ダンディはさながらブラック魔王。
音楽はどうしたってT-SQUARE(笑)

超高速で光を飛び越え時空を飛び越え、57億年先に行き着いた先にいたのは弥勒ダンディって、最初は光瀬龍×萩尾望都の「百億の昼と千億の夜」のオマージュかと思ったら、ちゃんと仕掛けがあった。

「第7スペース速度で掘られたおかま」とシレっと言う矢島さんの台詞に盛大に吹いた。

●8話「一人ぼっちのワンコ星じゃんよ」(☆3.5)

ライカ犬の話を織り込みつつ、犬に寄生するノミ宇宙人の旅立ち(笑)の顛末を描いた話。
ライカ犬のエピソードはいつ聞いても切ない。
My Life as a Dog。

ノミ兄弟を小山力也さんが一人で、別録なしで演じたという熱演。
小山さん、プロ根性発揮。
熱演賞のひとつだ。

ダンディのシャワーシーン、なかなかプリけつじゃんよ。
ノミ兄がリーゼントセット中の櫛で「ぷちっ」といってしまうあたりは、申し訳ないが笑った。

タオル一枚でどたばた走り回るダンディにドキドキ(//∇//)

ブラックホールに吸い込まれそうになった美女妄想でスカーレットが出てくる下りは、今にして思えばなかなか思わせぶりフラグでニヤリとする。
「いや、あんたはいい」とダンディは言ってたけど、ホントに気にならなかったら出てこないよな。

●9話「植物だって生きてるじゃんよ」(☆5以上)

実にアートな一作。
もう大好き。
いやされる。
和む。
なんという色彩。
なんという世界感。

また音楽がすごい。
フニャフニャとしたファンタジー風の音楽は癖になるし、昔よく聞いたピアノ系のテクノ入ったフュージョンみたいなのも素敵だ。

海外のクリエイターが参加して作ったというだけあってか、テイストがいわゆる見慣れた日本のアニメとは違うが、これが「宇宙を巡る宇宙人ハンター」の設定に実に合う。
移動用植物(?)の足の動きなんてなんか見ているだけでゆらゆらしてきそう。
宇宙は実に多様だ。
世界も多様だ。

トレース調の線画といい背景といい音楽といい、エイリアンの動きといい、本当に宇宙のファンタジーで、何度見ても飽きない。
Dr.HとH033のゲスト声優さんたちもしみじみとくる。
ニンゲン、ニンゲン!

●10話「明日はきっとトゥモローじゃんよ」(☆3.5)

ミャウの実家の話。
そしてBBP(バカ・ぼんくら・ポンコツ)炸裂の回。
ナレーターの島田御大に突っ込まれる下りは楽しいよ(笑)

実家の街は寂れまくった昭和テイスト満載。
アーケードがぼろぼろの田舎のシャッター通りなんて、最近旅行に行ったときに見たばかりだからやたらリアルだ。

しょぼくれたミャウの父ちゃんが田中邦衛いうか黒板五郎っぽくてジワジワ来る。
父ちゃんの工場で作ってるパーツはモビルスーツのものだというのはTLで知った。
みんなよく知ってるなぁ。

●11話「お前をネバー思い出せないじゃんよ」(☆3)

個人的に「GR図書館」と呼んでる話。
だってキャストが島本須美、山口勝平、小川真司のGRなお三方にナレーターの島田さんは勝平父役だよww
GRファンは身悶えするわw
なにこのゲストキャスティングw
絶対遊んでる! 狙ってる!

お話はSFらしいSFだなぁと思ったら、脚本が芥川賞の円城塔。
すごいな、こんな人まで参加しているのか。
しかもグレーがかった画面効果もおどろしくて不思議感満載でいい。

ゲル博士の助手のビー君がやたらしゃべっていた。
一番台詞の多い回だったのでは。
ビー君の中の人は高校生と聞いたが、実にいい味出してる、あのナス。
石塚さんとコンビ組んで、名だたるベテランに囲まれて、いい具合に糠漬けになっているようだ(笑)

●12話「誰も知らないカメレオン星人じゃんよ」(☆4)

個人的ツボどころはなんと言ってもカメレオン星人を演じたナレーターの島田御大。
COMPLEXの「BE MY BABY」(らしきもの)まで歌ってて、聞いた瞬間笑いが止まらなかったw
びーまびまびま びまべぃび びまべぃび♪
てか島田御大に吉川歌わせるとかアリかww

「カメレオン星人くらいすごいものを捕まえてこい」と挑発するスカーレットさんもなかなか大笑いだが、それでリアルにカメレオンを捕獲しようとするダンディw
しかも誰もそれに突っ込まないし、かろうじて突っ込みそうなQTまで釣りにハマってしまったから、こいつらやっぱりBBPだ。

ブラックツチノコに大笑い。
ツチノコ!
海外版ではどう訳されているんだろう。

●13話「掃除機だって恋するじゃんよ」(☆3)

QTの恋物語。
ぶきっちょにがんばるQTはかわいいなぁ。
音楽がダフトパンクっぽい。
これもツボ刺激される。

しかしこの「ダンディ」のゲスト声優さんたちはコーヒーメーカーとかコーヒーミルとかトースターとかレジスターとか、さかのぼれば犬とかノミとか植物とか、なかなか大変だ。
相当にやりがいのあるアニメではなかろうか。
各分野のクリエイターが喜んで参加したがる作品は結果的に地味でもいい相乗効果が生まれる。
こういうのって大事だよね。

というわけで、シーズン2は次回。

スペース☆ダンディ:バカボン的ナンセンスと狙われたジェネレーション!?(笑)

最初は地味に、でも最後は公に楽しんでいた深夜アニメ「スペース☆ダンディ」が最終回放送を終えました。

いやいや、楽しんだ。

1月からのシーズン1、7月からのシーズン2の全26話で、録画してまで楽しみにして見たアニメというのは、実は超久々。
昨今の萌え系テイストな絵柄が大勢を占めるようになってからは、もうアニメは見ないだろうなと思っていただけに、ダンディは衝撃的でした。

といっても、まともにウィークリーで見始めたのはシーズン2からで、それまでは録画でため込んで放置、状態だったのですわ(^_^;)
もったいないことした(超後悔)。
でもまぁ、こういうのは波長が合わないとなかなか見るに至らないというのもあるから、私のタイミングは、きっとこれでいいのだ。

いずれにしても1話から録画しといたことだけは自分エライ!とほめておく。
やっぱり自分の感覚・直感は間違っていない。

いやだってさ、今時リーゼントの主人公だよ(笑)

このリーゼントにスタジャンって化石のようなヤンキースタイル、もうそのファッションがわかる世代を狙ってるとしかいいようがないじゃん。
ターゲットは俺か!俺世代か!みたいな。

んでストレスたまっていた頃に何気にシーズン2の1話を見て、こりゃヤバい!えらいこっちゃと思い、シーズン1の1話からひっくり返して見たら、もうどうにも止まらない〜w

ネタがやっぱりジェネレーション系。
しかもパロディてんこ盛り。
バカボン的に「これでいいのだ」とぶん投げるナンセンスベースにもかかわらず、いきなり不意打ち喰らってほろりとさせられる。
かと思えばとてつもなくアーティスティックな世界が展開されたりで、まったく油断ならないのですよ。

とにかくただ世代ネタ・小ネタを盛り込むだけではなく、挑戦的な、実験的なこともやっているところがすごいのだ。
一話完結スタイル、つまりストーリーを作るにあたっての最低限の基本事項以外は「自由」で「制約がない」発注方式だから、発注先のクリエイターが好きに自由に作っている。海外のクリエイターの参加も多くて、それが「宇宙」という舞台にいい味を付け加えているわけです。

作画監督もおかないから、話によってキャラクターのテイストが微妙に違うのが、これはこれで面白い。
アメコミ風、昭和のスポ根風等々、全部「ダンディ」なのだ。

ともかくクリエイターが好きに自由に楽しんで作り、その結果一つひとつのクオリティが高く、30分枠とは思えないほどよく動く。
動画枚数やコンテ枚数は一般的な30分アニメのそれをはるかに超えているという話。
話によっては1人または2人のアニメーターが動画全てを描くとか、信じられない動きをするものもある。
アニメーションとは動くものだ、というのを改めて実感させられる、この本気。
時間(と予算)があれば本当はここまで作りたいのだ、という熱意が伝わってくるわけです。

脚本に芥川賞作家の円城塔が参加しているというのも驚きなのだが、この本格科学系SF脳の人が書いた話は実に文字通りスペース・ファンタジー。
しかも円城脚本ではアニメによく出てくる「○○博士」が名ばかりではなく、ちゃんと論理的に博士しているのがすごいし。

さらに音楽が山下達郎系だの高中正義系だのT-SQUARE系だの、ダフトパンク風…といった80年代、90年代のそれ。
でもミュージシャンは今の人たち。
オヤジのノスタルジー×若者の本気だ。

またゲスト声優も「マジ?」というほどに豪華。
ジャイアント・ロボ(GR)の島本須美、山口勝平、小川真司を揃えて呼ぶとか、キャストも遊んでる。
しかもナレーターはスタートレックのカーク船長、島田正明御大でGRでは草間博士だから、これはファンにはうれしいの何の。
声優エピソードには「出たくてたまらなかった」というコメントも多く、いいスタッフ、面白い作品にはいい役者が集まってくるのだという相乗効果もあるんだなぁ、やはり。

もっとすごいことに、スペース☆ダンディではキャラ萌えまで起こってしまったのですわ。
ナベシン作品はストーリーの大骨子もキャラも基本的には大したことなく、音楽で見るものだと思っていたのに。

ダンディがバカすぎてしょうもないDQNなのだが、でもかっこいいのだ。
バカはバカでもスケールが違う。
どストレートにどーんとあたって大爆発どころかビッグ・バンまで起こす、宇宙のダンディなのだよ。
バカで品もないしょーもない男だが、やっぱりかっこいい。
徹底してブレないからだ。
だっさいヤンキースタイルでも成田山のお守り下げてても、絶対本質がブレないかっこよさ。
ダンディだ。

困る。
本当に困った男だ。
だが、そこがいい。

まあそんなわけで、一つひとつのテイストが違い、どこから見ても楽しめるから、気分に合わせてリピートして見たりということもできたりするわけです。
これは当分まだ楽しめそうです。

学研「ジュニア名作シリーズ三銃士」講演会:愛すべき体育会系銃士たち

8月24日、学研「ジュニア名作シリーズ三銃士」の講演会に茨城県阿見町まで行ってきました。
気になってたんだけど、仕事の動きもあり時間的に心配だったんですが、作者ユニット留守keyさん達は元々クラシック音楽・作曲家に関する創作もしていることを知り決断。
趣味合うじゃん、どストライクじゃん!
銃士ヲタ&クラヲタである以上、迷ってる理由なんてないのだ。

●原作に愛も敬意も注ぎ込む

とにかく出発ぎりぎりまで仕事してほとんど駆け込みでしたが、行ってよかった!
展示会は銃士たちと写真が撮れるパネルにたっぷりの原作。
ゆっくり見られなかったけど、田舎町の図書館とは思えない、すごく気合の入った展示です。





客層は年輩の方々中心で、身内とおぼしき方も幾人か。
作画の方が阿見町の出身ということで、郷土出身のクリエイターを盛り上げよう的な雰囲気に満ちて、非常にアットホームでした。

内容は「三銃士とは」「銃士隊ってそもそも何?」という話を軸に、制作秘話といったところを交えながら、という感じです。

「学研」で「子供向け」ですからダルの設定は14〜15歳。
初めてこの本の広告を見たとき「体育会系?」と思ったのですが、制作者サイドも「男子校の、たとえば剣道部とか部活のイメージ」でやろうということにしたそうです。
当たってた、ということだ(笑)

つまり、中高一貫の学校は部活も中学生から高校生まで一緒ですよね。
中学生からしたら高校生はおっさん。
そこに三銃士とよばれるすごい先輩3人がいて、彼らの仲間になっちゃおう、と考える中2ダルの物語だ。
向こう見ずですね、笑えますね(笑)

「すごく強い先輩3人」、つまり三銃士のイメージは、リーダー&職業武人、怪力でカレーライス、ビジュアル担当、だそうです。
アラミス、ビジュアル担当(^o^)
信心深いけど女好き、の現世のアンビバレンツを行き来するって感じだそうです。
ちなみにこの学研アラミスの必殺技(?)は短剣投げなんだけど、こういう飛び道具を見るといつも「終わったら拾うんだろうか」と考えてしまうのであります。
そういえばゲッター2はドリルアタ――ックのあと、実はちゃんと拾っていたなぁ(←余談)

ともかく。
サイン会では本にアラミスの絵を描いてもらったんですが、作画イメージ的にはほとんど最初に浮かんだ状態のままで、手直しは入らないキャラだったそうです。


猊下は非常に悪役顔で、やはり物語上典型的な悪役になっていますが、史実では非常に評価される人物です。
そこを作者の方々はよく理解してくれていて、「フランスのためを思ってやっている」という台詞をなんとかねじ込んだとか。
絶対に入れたい台詞のひとつだったそうです。
素晴らしいです。

ともかく後でお話したところ、この原作の方々は実によく調べ、研究し、作品に対して敬意を持って、かつ「愛がなきゃだめです(後日談)」という姿勢で描いてくださっている。
実にありがたいことです。
素晴らしいです。
愛ですよねー、愛(*^▽^*)
こういう誠意ある方々に描いてもらえるというのは、読者としても銃士ファンとしてもこんなにうれしいことはありません。

とはいえお子さま向けということもあって、ミレディもコンスも死なないハッピーエンド。
ですから「抽出の手法」(後述)もありアトミレの過去もありませんし、ダルコンも多少匂ってはいるようですが、実質ありません。
実に健康的な、青少年の部活です。

コンスは普通にきれいな奥さん。
「原作はもっとオバサンだよねー」と語っておられました。
オバサンといわれたのは初めてではなかろうか(笑)

●抽出あるいはそぎ落としの手法

さて、先の「抽出の手法」ですが、結局この本を作るに当たり、まず悩んだのは「どこを取り上げどこを残すか」ということだったそうです。
そもそも新聞小説ですから、長けりゃそれだけギャラもはいるってことで(気持ちはよくわかる)、つまり無駄に長い(笑)
ですから「子供向け」として必要なものを抽出するのに実に苦労したそうです。

これはすごくよくわかることで、実は私も三銃士をバレエにしたらどうなるか、ということで、自分の目指すラスト、絶対に入れたいエピソードを決めた上で要るもの、要らないものの振り分けをしているんですが、まさに「抽出の手法」です。
これが、すごく面白いのですがね(^o^)
本当に要るもの、要らないものが見えてくると作品そのものがすごく新鮮です。

それはさておき、原作担当さんは一度抽出したものをまた小説に書き起こし、それをもとに作画の方が漫画化したのだそうです。
すごい作業だ。

また講演会は相当に時間が押していたんでしょう、「三銃士はダルタニャン物語のほんの入り口にすぎない」という話で幕を閉じましたが、どうもちらっと見えたパワーポイントではあの時代のユグノーについてもお話をするようだったそうです。
後で聞いたところ、そこまで相当調べられていたそうで、その点も敬服です。

そうなんですよ。
ユグノーVSカトリックって相当に重要で、おそらくこの「三銃士」の話を本当に理解するためには絶対必要な要素だなぁと、とみに最近は思います。

先日フランスに取材に行った際、欧州の記者さんたちと話をしたら、欧州人にとって「ルイ13世=ユグノーを弾圧した王様」というのが通説というかもう常識なのだという話を聞きました。
もちろんルイ13世だけでなく猊下もいらっしゃったし、ユグノー弾圧が結果的にフランス中央集権化の基礎、次の太陽王の時代の基礎になっているので、いい悪いではなく、それが歴史の流れだったわけですが。
ただ大事なのは欧州の方々にとっては「ルイ13世の時代=ユグノー弾圧の時代」というのは暗黙の了解で、おそらく欧州の人が「ルイ13世時代の三銃士」を読むときはその前提が当たり前のように頭の中にあるってことですよね。
だから東宝ミュージカルもああいう作品になったのかと。

そう考えると、ユグノー弾圧もよく知らずに翻訳ものを読んでいる我々日本人が感じる「三銃士」と、フランス人はじめ欧州人が読んでいる「三銃士」は、そもそも初期認識からしてまったく別物なのかも。
またそれも考え併せると、レジスタンス三銃士ってのはまた実に面白い設定だと思うのですが、この話はまた別の機会に。

というわけで、最後話が少しそれましたが、実にいい講演会でした。
この学研三銃士はフランスでも出版が決まっているそうで、これなら現地の諸機関の方々に胸張って推薦できるなぁと思っております。

おまけの留守keyさんたちが本来活動しているクラシック同人誌の表紙。



シューベルト君ですが、すばらしくいい顔です。
いい仲間に愛され囲まれて作曲し、恋して失恋して…といった、しぇーしゅんを謳歌し三十余年の短い人生を駆け抜けた、彼の人生すべてが詰まってるようです。
「のばら」も「冬の旅」も「未完成」もなにもかもが。
いいですこれ、すごく。
(ちなみにシューベルト君の死因の大元は梅毒)

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